システム構築の具体例
A社の場合
和菓子の製造販売を行っているA社には、本社、工場、および複数の店舗があります。
これまでは、電話やFAXでそれぞれの連携をとっていましたが、インターネットを利用してこれを効率化することになりました。
各拠点では次のような作業を行っていました。
【各店舗】 | |
1. | 毎日在庫を調べ、過不足分を本社と工場にFAX送信する。 |
2. | 1日の商品別売り上げを毎日本社にFAX送信する。 |
【工場】 | |
1. | 各店舗からの商品不足分をFAXで受信し、それらを集計した上で製造計画を立てる。 |
2. | 毎日材料の在庫調べをし、不足分を本社にFAX送信する。 |
【本社】 | |
1. | 各店舗の商品過不足状況に基き、余剰商品を不足している他店舗に振り向けるなどの調整を行う。 |
2. | 各店舗の売り上げ報告に基き、販売管理ソフトによって売り上げデータを入力する。 |
3. | 工場からの材料在庫状況報告に基き、仕入管理ソフトによって仕入れデータを入力する。 |
以上のように情報が分散しているため、二重の作業や手作業部分が多く発生し、スピーディな対処もできていませんでした。
そこで、次のようにインターネットによる情報の共有と基幹システムとの連動性を考慮したシステムを構築することになりました。
【各店舗】 | |
1. | ノートパソコンを使用し、ブラウザ上から在庫データを入力する。 |
2. | 同様に毎日の売り上げデータを入力する。 |
【工場】 | |
1. | 各店舗の在庫状況、およびその集計値を製造管理ソフトに取り込み、製造計画を立てる。 |
2. | ブラウザ上から材料の在庫データを入力する。 |
【本社】 | |
1. | ブラウザ上に表示された各店舗の在庫過不足状況に基き、商品移動を指示する。 |
2. | 各店舗の売り上げデータをダウンロードし、販売管理ソフトのデータとして取り込む。 |
3. | 工場からの仕入れ依頼データをダウンロードし、仕入管理ソフトのデータとして取り込む。 |
4. | 各指示は掲示板、あるいはメールにより行う。 |
【サーバ】 | |
1. | データセンターに設置したサーバには各プログラムが格納されている。 |
2. | 同様に各データはサーバに格納されており、全店舗、工場、本社が共有する。 |
このようにして新たにネットワーク化したシステムを図式化していますので、以下それぞれをクリックしてご覧ください。
各ページにある<次へ>をクリックすることによって、ページを順番に表示することもできます。
1.各店舗のシステム(1)
2.各店舗のシステム(2)
3.工場のシステム(1)
4.工場のシステム(2)
5.本社のシステム(1)
6.本社のシステム(2)
7.本社のシステム(3)